社会人になったばかりのころ、お酒が苦手だった。
上司がお酒が好きな人だったので飲み会は全員参加で地獄だった。
マイペースなので強制されたり、せかされたりするのが辛い
仕事でもないのに上司と一緒にいたくない、というより、やたら飲ませようとするのがどうしても苦手だった。
飲めないので大人しくしていると若い先輩がビール瓶を持って「おーい、飲んでるー?」と寄ってくる。
私は「あ、きた…」とちょっと身構える。
お酒が飲めないというより、せかされるのが苦手なのだ。
最終的には、先輩たちは説教モードでウザ絡みしてくる。
普段は先輩に楯突いたりしないが、周りがべろんべろんなのをいいことに「もう帰るー!帰るー!」とわめいてた。
結局止められて椅子まで戻された。
最悪の立地条件
会社の隣が居酒屋で絶対逃げられないので、毎週全員参加飲み会だった。
飽きもせず同じ店ばっかり行ってた。
くどくど話し出すのは、だいたい若い女性の先輩だった。
年がひとまわり上の女性上司や男性は、飲めない私を気遣ってくれた。
私があまりにも不憫だったのか、女性上司も「こっちに避難しな」と甘やかしてくれたので、よけいにウザ絡みされたのかな?と後になって思った。
しかし、ある日突発的に飲み会の翌日に出社拒否し、退職届けを出した。
上司には引き止められたがひっこみつかず、その仕事に未練もなかったので、そのまま辞めた。
自由すぎる飲み会
それから何年かして入社した会社は、年が近い社員が5人いて、遅くまで空いてる店を探してよく飲みに行った。
予約もしないで看板だけ見て飛び込んだ。
そこで、強制されないお酒の飲み方を知って飲み会の恐怖感は徐々になくなった。
芸もしなくていいし、歌わなくてもいいし、みんな勝手にしゃべってた(全く噛み合ってない)。
率先して幹事になる
受け身で飲み会に参加するからしんどいのかな?と気づいて、そうだ、幹事だ!
率先して幹事を引き受けることにした。
同僚と行くのと違って、会社全体の飲み会だと経費で好きな物を食べれるチャンスだからね。
予算と人数を決めて、店に電話するっていう作業も好きだった。
何回か幹事をするなかでハズレ回もあって、カニ食べ放題&しゃぶしゃぶ会にしたら「みんな無言になるからカニはやめろ」と他の社員から不評だった。
ビールを飲ませたがる人の対処法
飲み会の中盤になると、先輩がふらふら歩きながら「もっと飲みなよー」と人のグラスに注ぎに来る。
もう、ぬるいの注ぐのヤメテ!
飲めない時は、焼酎派、ウイスキー派をアピール。
ベタだけど、水の水割り、ウーロン茶の水割りで偽装。
ビールを勝手に注がれないための対策でよくやってた。
もしバレても、その場で水を一気飲みして「あー、焼酎うまーい」とか言えばその場はしのげる。
飲めなくてもその場を乗り切る方法
幹事になった時点で、自分が行きたい店を選んでいるので、とにかく食べることに専念する。
飲ませる人、ウザ絡みする人の話は「そっすねー」くらいにしておく。
ちゃんと聞いてくれるから、語りたくなるわけで。
こいつと話してもしょーがないないな、と思われたら他の人のところに行く。
昼間はおとなしいのに酒が入ると別人になってしまう人とか、あの人、キレたら手がつけられないから覚えとこう…とか、いつもと違う面が見れるのも面白い。
あと、普段話しづらい人や、ぼっちの人に話しかけて時間をつぶす。
「糖尿だから酒飲めないんだよね」とコーラしか飲まない人がいて、シラフなのに楽しそうだった。
飲めなくても飲み会の場が好きな人はいる。
でも、糖尿ならコーラもダメだけどね?
コロナ後の飲み会はまだ未定
新型コロナの特効薬が出ない限り、私はまだまだ飲み会は警戒している。
コロナ禍以前の飲み会を知らない世代もどんどんん社会に出て来るだろう。
飲み会は絶対必要、とは言わないが、コロナのせいでみんな余裕がなくなって世間が殺伐としているので、安全に息抜きできる場所は欲しいなと思う。
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