会社員が向いていなくても、辞めなくてもいい
何回も転職したり、会社を数ヶ月で辞めたりする人は、そもそも会社員に向いていないのだろうか?
私は10回(ほとんど倒産)転職したが、向いていないと思うことはやめた。
会社の事業計画が甘かったのと、自分に合わなかっただけだ。
自分を責めて何の意味があるのか。
理由を考え出すとメンタルをやられるので、辞めた会社のことはあまり思い出さないようにしている。
最近の若い者は
古代エジプトの時代からオッサンは「最近の若い者は」と嘆いていた。
自分が若いころは「この世は理不尽だ」と不満を持っていたが、後になって思えば、日本の社会は圧倒的に若者には甘い。
前の職場にいた23才男性社員、電話に出ない、返事はしない、仕事を忘れる、報告もしないけどほとんど怒られていない。
「最近の若い者は」と思ったけど、私も新人の頃はいろいろやらかしたのに、そういや厳しく怒られた記憶がない。
人のこと言えた立場じゃないわ。
最近の大人は
たまたま見たTV番組で、高校生が「大人に操られてたまるか」と鼻息荒くしてたけど、実際大人になると自分のことで精一杯。
年下に構っている余裕がない。
最近の若者は繊細だという認識はあるため、辞められると人手が足りなくなるのであまり厳しく言わない。
しかし「丁寧に指導します」が丁寧であるケースは稀で、最低限のことは教えるが、だいたい放置プレー。
年をとると丸くなるのではなく「元気がなくなる」と言ったほうが正しいのかも。
他人を攻撃したり、叱咤激励するパワーがない。
やたら元気な中高年には気をつけろ。
ブラック企業とホワイト企業
10社ほど転職したが、サービス残業はほとんどなくなった。
定時で帰りづらい空気もないし、待遇面の改善に取り組んでいる。
社会保険労務士のチェックが厳しくなっているからだ。
ブラック企業とホワイト企業に限らず、どんな仕事も一長一短ある。
表向きは普通のオフィスなのに、裏で上司が日常的に同僚を殴る会社もあった。
そんな会社でも年金や健康保険は強制加入だし、社員というだけで賃貸物件が借りやすかったり、フリーランスにはないメリットがある。
しかし暴力はダメだ。
人間は、悪い環境から逃げる権利がある。
会社員かフリーか、究極の二択
「フリーランスになろう」
「会社員よりはマシだ」
という理由で会社を辞めた後、「所属企業のネームバリューがなければまったく注文がとれない」という現実を突きつけられる。
会社が何年もかけて積み上げてきた「信用」の威力は絶大だ。
ちょっとズルい考えだが、フリーランスを目指すなら、会社に勤めながらスキルを磨いたり、他業種の情報も集めておく。
残業が少ないなら、あわてて辞めるのはもったない。
私は突然解雇されたので、情報収集が間に合わず再就職が大変だったが、焦ってヘンな情報商材にひっかからないよう、広く浅く読み漁るのがおすすめだ。
まとめ
- 会社員が向いていないのではなく、その会社と合わなかっただけ
- 「原因は自分」と責めない
- 日本の社会はなんだかんだで若者に甘い
- ほとんどの大人は若者を攻撃しない
- サービス残業はあまりない
- 社員になると年金と健康保険に加入できるメリットがある
- 会社に勤めながらスキルを磨こう
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