神社はお願い事をするのではなくて「お守りくださって有難うございます」と、お礼を言いにいくのだよ、と祖母や母に言われていたので、ほぼ毎年初詣に行っていたが、去年は喪中、今年は正月も仕事で行けていなかった。
コロナ禍以降は人混みに行く事を極力避けていたので、最後に初詣に行ったのは2019年だったような気がする。
中心街で交通のアクセスも良く、買い物にも便利な場所にある照國神社。
「ご参拝は四列でお並びください」という看板が両脇に立てられるほどの参拝客。
四列かどうかわからないが、とにかく大行列。
緑の屋根のずーっと向こうに本殿がある。

初詣もとっくに過ぎた1月末に行ったら、ご覧の通り閑散としている。頂上の茶色の建物は城山ホテル。
イベント時以外は人がほとんどいない静かな神社。

久しぶりに神社に行ってお賽銭を納めようとして財布を見たら小銭が1枚もない。
キャッシュレス生活に慣れきってしまったようだ。
PayPayが使える神社もあるらしいが、ここは未対応だったので、奮発してお札出すのもなぁ…と迷っていたところ自販機を見つけて、とりあえず飲み物を買ってお金を崩す事ができた。
何度来ても拍手が先?礼が先?と作法があやふやだが「漸くここへ来ることが出来ました」と久しぶりの報告と感謝の言葉をつぶやいた。
灯篭の後ろに回ってみると大正九年と彫ってあり、100年超えにしては綺麗だった。

軽自動車用の駐車場には小さななライトが立ててある。
暗くなってから駐車場を利用することはなさそうだけど、レトロなデザインでかわいい。

さて、ここに来たのにはもう一つの目的がある。
この写真の場所をもう一度ちゃんと見たかった。撮影年は昭和50年。
婆ちゃんに抱かれてる後頭部ハゲが私だ。

「中」の文字が見えるところは温泉ホテル中原別荘。
現在もある。
「田島写真場」は、一本向こうの通りにあって、見えているのは建物の裏側のような気もするが、はっきりしない。
縦書き看板の「宇田◯◯」が会社名っぽくないが、何の建物のなのか不明。
神社の周りは写真場とホテルが多い。
写真には映っていないが田島写真場の手前には「ホテル吹上荘」がある。
見切れているが、現在は左の樹木は鳥居を追い越す高さになっている。

昔はまだ高いビルが少なくて空がよく見える。
写真に写っている大人たちは、もうこの世にいない。
この日は土地の氏神様に「この子が健やかに育ちますように」と報告をしに来た日。
世界に一人取り残されたように感じがして立ち止まっている時も、日は昇り、沈み、木は育ち、時間は流れていく。
良いことばかりの人生じゃなくても、幸せを願った人達がいたんだ。
腐らずになんとか生きていれば、目に見えないたくさんの手に守られて一生を終えられるのではないかと思う。


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