高齢者の食欲が止まらない話は聞いたことがありますが、うちの親は逆でした。
持病もあるけど、その日の気分や体調で「白ご飯も味噌汁も肉も魚もサラダも食べたくない」宣言が出ます。
食べられるものが少なくなってきて、困った時、少量でカロリーが摂れる介護食をいくつか試してみました。
カロリーメイトゼリー
ドラッグストアやコンビニで手に入る、おなじみのゼリードリンク。
健康な人は、一食がカロリーメイトゼリーだけだと、すぐお腹がすいてしまいます。
これさえあれば大丈夫、っていうほどの位置付けじゃない感じ。
おやつか気休めかな?
高齢になると「ご飯食べたくない」「食べるのしんどい」「噛めない」みたいな日が結構あります。
食欲不振、逆流性食道炎だったり、昼食べたものが夜まで胃もたれしていたり、理由は人それぞれです。
「ご飯を食べたくない時はあとで飲んでください」ってことで、入院中にカロリメイトゼリーを出されました。
しかし、要介護者にとっては、ゼリーを吸い込むのがきつく、なかなか飲みきれません。
これを全部飲めるくらいの人なら、わりと元気な部類です。
がんばって、少しでもご飯を食べたほうが腹持ちは良いと思います。
215gで200kcal
栄養表示成分:
タンパク質8.2g 脂質4.4g 炭水化物33.2g カルシウム200mg
他ビタミン類表示あり
くだもの屋さん白桃ゼリー
参考までに、こちらは介護食ではない一般的なおやつのゼリー。
カロリーメイトよりカロリー低いです。
角切りの果物が入っていて、歯ごたえがあり、冷蔵庫で冷やしてお風呂上がりに食べるとおいしいです。
160gで98kcal
栄養成分表示:
タンパク質0.1g、脂質0g、炭水化物24.7g ビタミンC196mg
ネスレ アイソカルゼリー
ネスレの栄養補助食品アイソカルゼリーは、水分量の少ないゼリータイプで、柔らかめのプリンという感じ。
舌でつぶせる程度にやわらかく、やさしい飲み込みやすさ。
上の「くだもの屋さんゼリー」よりも容器がだいぶ小さめです。
しかし、カロリーは1.5倍です。
とにかく甘いので、ちびちび食べて、水を飲みました。
あずき味とあるけれど、実際にはあずき香料を使っています。
他にもいろいろな味があり、個人的にはスイートポテト味、レアチーズケーキ味がデザートっぽくて好みでした。
66gで150kcal
栄養成分表示:
タンパク質3g、脂質7.9g、炭水化物16.8g
えん下困難者用食品2に分類
エプリッチ
たんぱく質・亜鉛・銅が摂取できます。
ミルク風味のドリンクで、こちらもかなり甘いですが、量が少ないのでどうにか飲めます。
ただ、一つ注意したいのは、生の果物と似たような糖分量でも、飲み物だと短時間で血糖値が上がりやすいので、糖尿病の方は注意です。
容量125ccで200kcal
栄養成分表示:タンパク質8.2g、脂質5.2g、炭水化物32.4g
メイバランス
アイソカルゼリーとエプリッチは近所のドラッグストアや大きなスーパーマーケットを回りましたが1店も取り扱いがありませんでした。
メイバランスは、大きめのドラッグストアなら置いてあることが多いです。
エプリッチと同じ量ですが、これもかなり甘いです。
CP-10(シーピーテン ゼリー)
えん下困難者用食品1に分類、ゼリーですがそのまま飲み込めます。
アイソカル ゼリーよりカロリー控えめ、甘いですが、ほどよく酸味があって、くだものが好きな人には美味しく感じられると思います。
柔らかめのゼリーでシロップも多いので、蓋をパッと開けると中身がこぼれやすいです。
このシロップをこぼすと手がベタベタになるので、必ずお皿の上で開けてください。
1カップ80gで110kcal
栄養成分表示:
タンパク質12.0g、脂質0g、炭水化物15.5g
えん下困難者用食品1に分類
まとめ
カロリーをあげる成分は「脂質」か「糖質」になりますが、ゼリーで脂質を多くすると食べづらそうなので、結果的に甘〜い味の物が多いんじゃないかと思います。
そういえば、しょっぱい系の栄養食品は見たことないです。
どの栄養食品でも、1個で十分な栄養素はまかなえないので、あくまでも補助として使っていました。
入院中、ご飯とは別にエプリッチが出てきたので、完食後にエプリッチ飲んでもカロリーオーバーにはならないということです。
食べれない日が続くと、もう死ぬのか?と悲観的になりがちですが、今は介護用の食品がいろいろな会社から出ています。
体調が良い時に買っておいて、おやつ替わりに味見してみるのも良いのではないでしょうか。
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